大家側からは、これからその部屋を借りようと考えている人の希望を直接聞く機会はほとんどありません。どこを直してほしいのか、どこなら古いままでも気にならないのか。そうした希望が十分に見えない中で、修繕の内容や費用を判断する難しさがありました。

自分の思いだけで始めず、相談しながら事業の形を整えました。

父の大家業を通して、築古賃貸の課題を身近に感じる

修繕費をかけても入居が決まらない。家賃を下げれば修繕費の回収が難しくなる。こうした状況を一つの物件だけの問題ではないと考えるようになりました。

DIY型賃貸住宅に可能性を感じる

貸す側がすべてを完成させるだけでなく、借りる人が決められた範囲で自分の暮らしに合わせて整える住まい方に可能性を感じました。

職業訓練校で6か月、基礎知識と技能を習得

住宅・建築・内装・施工に関わる基本を、座学と実習の両方で学びました。

B-nest・静岡商工会議所へ事業化相談

自分の考えが独りよがりになっていないか、地域課題に向き合う事業として成り立つのかを相談しながら整理しました。

地域創生起業支援事業に採択、Silentlifeを起業

静岡県産業振興財団の「地域創生起業支援事業」に応募し、審査を経て採択。その後、Silentlifeを立ち上げました。

DIYを売りたいのではなく、住まいの選択肢を増やしたい。

DIYは、住まいを良くするための方法の一つです。既製品で解決できることもあれば、専門の人に頼んだ方がよいこともあります。大切なのは、最初からDIYありきではなく、自分の暮らしに合った方法を選ぶことだと考えています。

できること、できないことを現実的に整理するために。

資格は、肩書きを増やすためのものではありません。「自分でできること」「専門の人に頼んだ方がよいこと」「やってはいけないこと」を整理し、安心して住まいを整えるための土台として活用しています。

「DIYをやりたい」と決まっていなくても大丈夫です。

今の住まいに少し不便を感じている。古くなった壁や床を何とかしたい。賃貸だけれど自分らしい部屋にしてみたい。何から始めればよいか分からない。そんなところから、一緒に考えていければと思っています。